ニキビは、幅広い年齢層にみられる皮膚表面上の症状になります。ニキビの多くは、菌による繁殖を起こしています。菌が潜む部位は、主には毛穴になります。毛穴の働きのひとつとして、体内に蓄積された老廃物を排出する役割りがあります。
それが、汗などの形状になって分泌されます。十代をはじめとする成長期の場合は、その排出量が多いことから、十分な吐き出しがおこなえずに、皮膚表面にニキビとなって居残ってしまうことがあります。それに対して、成人の場合は、年齢とともに排出機能の低下がみられることから、同様の居残りを作ります。これが、毛穴に沿って突起状の湿疹となります。
成長期の場合は、ニキビの周辺部を清潔に保ちながら、一層の代謝を高めることを心がけます。成人の場合も、排出力を向上させるために、皮膚に栄養を与えるなどのケアが必要になります。両者に共通して言えることは、心身共に負担のかかりにくい生活を送ることにあります。十分な睡眠、バランスの良い食生活、ストレスの解消などに留意します。
生活の中での症状の改善が思うようにいかない場合、皮膚科での治療を受けます。抗菌剤による治療以外に、肌への栄養補給、刺激になりにくい洗浄の仕方やスキンケアの方法などの指導を仰ぎます。皮膚表面に現れる症状の多くは、体内の機能が円滑でないことが原因とされる場合が多くあります。表面の症状を消し去る治療だけに専念するのではなく、体内から改善していくことが大切になります。